テスターからプログラマー・SEに転職する方法【必要スキル・ポートフォリオ・面接対策】

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テストの経験は回り道ではありません。開発の現場で頼りにされる力になります。 丁寧なバグ再現や境界値の考え方、仕様の読み取り、手順の言語化はそのまま設計・コードレビュー・テスト自動化に活きます。

段階を踏んで進めば十分です。小さな実践を重ねていけば、“作る側のITエンジニア”へ一歩ずつ近づいていけます。

この記事は、以下のような状況に心当たりのある方に向けての内容です。

  • テスト中心で実装の機会が少ない
  • SESで配属先に左右されやすい
  • 学習は続けているのに、成果物の見せ方が分からない

押さえておきたいのは次の3点です。

  • テストの経験を、開発の言葉に言い換える。
  • 熱意の言葉より、手元の成果物で語る。
  • 求人を見極めて、“配属ガチャ”の不安を減らす。

まずは自分の強みが活きやすい場所を見つけること。選択が軽くなり、行動がスムーズになります。

目次

転職の全体戦略:3つの軸で進める

学ぶ・作る・選ぶを“同じ重さ”で回すと、景色が一気に変わります。学ぶだけ、応募だけでは結果につながりにくいです。「作る=見える形にする」「選ぶ=見極める」を、「学び=継続」とセットで回していきましょう。

1) 3つの軸

まず全体の流れを確認してから、次にやることを一つずつ進めます。

  • 学習と可視化:言語1つに集中→ミニアプリ→GitHub公開→README
  • 選考設計:職務経歴を“テスト→設計・改善”に言い換え/求人票の見極め/逆質問
  • 実務に近い経験:副業・OSS・社内異動で要件→実装→納品を体験

小さく作って公開するたび、言葉の説得力が増していきます。

2) 30/60/90日の実行テーブル

行動の目安を先に決めておくと、迷いが減ります。

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期間重点具体アクション
0~30日基礎と1作目言語基礎/CRUDミニアプリ/READMEひな形/Git・Issue運用開始
31~60日応用と2作目API/認証/ミニアプリ/テスト自動化(Playwright/Cypress 等)
61~90日仕上げと応募ミニアプリ(品質観点を強化)/技術ブログ3本/模擬面接/応募開始

3) 言語と用途の相性

迷ったときは、「作りたい体験」から選ぶと続きやすいです。

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用途言語・技術の一例
WebフロントSPA/フォーム/ダッシュボードTypeScript, React, Vite
WebバックエンドAPI/業務系CRUDJava(Spring), Python(FastAPI), Node.js
テスト自動化E2E/回帰/受入Playwright, Cypress, Jest, Pytest
社内ツール申請/ログ集計/可視化Python, GAS, TypeScript, SQLite

4) 選考のコツ

書類・面接で伝わり方が変わるポイントを、先に意識しておきます。

  • 職務経歴書は「作業の列挙」ではなく「改善の物語」
  • 求人の赤信号を避ける(配属未定/工程不明/評価基準不明)
  • 逆質問で配属の決まり方・レビュー体制・離職率を確認 “働く様子が目に浮かぶ”説明が、評価を分けます。

テストで培った強みを開発の言葉に置き換える

テスターの経験から、すでに品質を設計する視点を持っているはずです。 再現条件の特定、境界値・同値分割、手順の標準化、欠陥の原因分析は入力検証・例外設計・ログ設計・テストの書き方に自然につながります。

1) スキルの対応関係(Before→After)

テストで培った強みを、開発側の成果に結びつけていきます。

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テスト経験(Before)開発での活かし方(After)面接・書類での言い回し例
再現手順の明確化バグ再現→ユニット/統合テスト追加「再現条件をコード化し、再発防止まで担保」
境界値・同値分割入力検証・APIのエッジ設計「境界値を設計に反映、異常系テストを先に用意」
手順書作成README/設計メモ「利用者視点の手順をREADMEへ反映」
エビデンス管理ログ出力・監視の初期設計「再現ログと簡易カバレッジを可視化」
欠陥分析防止策・リファクタ提案「原因を型・バリデーションで封じる提案」

2) 職務経歴の言い換えミニテンプレ

言葉に迷ったとき、そのまま使える短い例です。

  • 「不具合再現の標準化により再検証時間を短縮。再発防止としてユニットテストを追加。」
  • 「仕様の曖昧箇所を洗い出し→受入基準を明確化→E2E自動化で手戻りを削減。」 数字がなくても、“前→後”の変化が伝われば十分です。

3) ポートフォリオ題材(品質×実装)

はじめの1作を決めやすい題材から。作り切る感触を大切に。

  • バグ再現→修正→テスト追加を1リポジトリで完結
  • E2E自動化デモ(ログイン→CRUD→権限)を最小構成で
  • 社内ツール系(申請ワークフロー/ログ集計)で“業務×品質”を表現
ミニTips

READMEは「狙い/使い方/テスト観点/今後の改善」の4点だけ。 見る人は、コードと同じくらい思考の跡を見ています。 小さくても、伝わるように置いておけばOKです。

市場動向と求人のリアル

採用側が強く見ているのは“自走”と“証拠”。 未経験枠の数は読みにくくても、公開している人には安定してチャンスが巡ります。テスターとしての経験があるぶん、品質前提の設計や自動化について、他の人よりスムーズに話を進められます。

1) 需要が強い領域

学ぶテーマと応募先を絞るほど、成果を早く実感できます。

  • Web/業務系のバックエンド・フロントエンド(新機能と保守が並走)
  • テスト自動化/SDET(開発と品質の橋渡し)
  • 内製化の社内開発・社内SE(小さな改善の積み上げが評価されやすい)

2) 企業が見るチェックポイント

書類・面接での評価が分かれやすいところを、事前に整えておきます。

  • Git運用(Issue/PR/レビュー)の実体験
  • README・設計メモで意思決定の経緯が読めること
  • “テストを書く”文化への理解と実践
  • ログ・例外・入力検証など、品質を意識した実装 “普段どんなふうに作っているか”が伝われば、強いです。

3) 求人の見極めテーブル(赤信号と安心材料)

入社後のミスマッチを減らすため、見ておくと安心な観点です。

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観点赤信号の例安心材料の例
配属/工程配属未定/工程不明配属の決まり方が公開/レビュー体制の記載
評価制度成果基準が曖昧評価項目・昇給サイクルの明記
離職/育成直近離職率が非公開育成方針・勉強会・メンター制度
働き方残業の中央値が不明残業中央値・リモート実績の提示
技術選定理由が属人的選定理由・刷新の方針が文書で確認できる

4) 逆質問のヒント

面接の最後に、本当に知りたいことを明確に確かめておきます。

  • 配属の流れと例外時の対応(目的:配属ガチャの回避)
  • レビュー体制・頻度・具体例(目的:育成と品質の文化)
  • 直近1年の離職率と理由(目的:チームの健全性)
  • 残業の中央値と繁忙期の山(目的:学習時間の確保)

“学びの速さ”より、“伝わる形で残しているか”。 小さな公開を重ねるほど、チャンスは近づきます。

やってはいけない落とし穴と回避策

つまずきは早めに小さく対処すれば、必ず取り戻せます。 ここでは、ありがちな落とし穴を先に把握してから、明日から取れる回避アクションを具体化します。

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落とし穴兆候起きがちな結果回避策
学習だけで公開がないローカルに作品が溜まる/READMEが空白実力が伝わらない週1でGitHubにPushとREADME更新を必ず実施
配属未定の求人に突入工程・役割が曖昧テスト固定で抜け出せない面接で配属決定プロセスとレビュー体制を具体確認
作業列挙の職務経歴「~を担当」の羅列改善力が見えず評価が伸びない「前→課題→対応→後」の順で短く書き替える
“広く浅く”の言語選択技術を次々移る何も深まらない90日は言語1つ+関連ツールに集中
テストの欠如動くが壊れやすい品質意識が伝わらない失敗→修正→再発防止テストを残す
指標なしの応募受けっぱなし/振り返りゼロ消耗→自信低下週1で通過率・直す点3つ・次回の打ち手を更新
ポートフォリオの著作権違反業務コードを流用信用低下自作のみ/擬似データに置換/ライセンス明記
長時間の独学だけ人との接点がないレビュー学習が進まないOSSの小PR/勉強会でLT/社内でミニ共有
負荷過多で継続断念計画が厳しすぎる途中で止まる平日30–60分+週末2–3時間の“最低ライン”で設計

1) 逆質問(目的つきで用意)

面接の最後で、働き方のイメージを一緒に確かめましょう。

  • 配属決定の流れと例外時の扱い(配属の透明性)
  • レビュー体制の頻度・具体例(育成・品質文化)
  • 直近1年の離職率と理由(チームの健全性)
  • 残業の中央値と繁忙期のピーク(学習時間の確保)

2) 求人票を安全に見るコツ

“説明できないことが多い求人”は、そのまま不確実性です。 工程・評価・配属・残業中央値・技術選定理由が曖昧なら一旦保留。比較対象を2~3社置いて落ち着いて判断します。

学習ロードマップ(30/60/90日)

完璧より“公開の反復”。小さな完成を積み重ねるほど、説得力が増えます。 全体像を把握してから、期間ごとの具体に進みます。

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期間重点具体アクション
0~30日基礎固め+1作目文法・HTTP・Git/CRUDミニアプリ(ログ・例外・入力検証)/README雛形/Issue運用開始
31~60日応用+2作目認証・外部API連携/ミニアプリ(一覧・検索・ページネーション)/E2E自動化導入(Playwright/Cypress等)
61~90日仕上げ+応募ミニアプリ(品質強化/権限/簡易メトリクス)/技術ブログ3本/模擬面接→応募開始

1) 週間リズム(無理なく続ける)

続けやすい型を先に決めると、途中で迷って止まることが減ります。

  • 1~4日目:実装(1時間タスクに分割)
  • 5日目:テスト・リファクタ(Lint/Formatも)
  • 6日目:README・スクリーンショット整備(起動手順はコピペ可能に)
  • 7日目:振り返り(良かった点/直す点/次回の1タスク)

2) つまずきやすい場面と小さな解消

想定できる壁を先に把握しておくと安心です。

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場面よくあるつまずき小さな解消法
設計要件がぼんやり画面・APIの“使い方”を2~3行で先に書く
実装広げすぎる今日は1画面/1API/1テストだけに絞る
テスト何を書くか迷う失敗した事象→再現テスト→修正→再テスト
継続疲れて更新停止日次5分でもREADME更新で“連続”を守る

3) 学習環境の初期セット

最初の1時間で、“整っている感”を作ると勢いが出ます。

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項目目安メモ
開発環境エディタ・拡張機能Lint/Format・スニペット
Git運用Issue/PRテンプレラベル・レビュー依頼の流れ
ドキュメントREADME雛形目的/手順/構成/テスト観点/改善
自動化テスト実行スクリプトnpm test/pytestなどワンコマンド
可視化スクショ/録画の手順失敗→修正のビフォーアフターを残す

4) 言語の選び方(迷ったらこれ)

“作りたい体験”から選ぶと続きます。 Webの手触り→TypeScript、業務APIと堅牢性→Java、試作の速さ→Python。どれも正解。90日はひとつに絞ってじっくり深めれば十分です。

ポートフォリオの作り方(採用が見たい3点)

採用側が見たいのは「動くもの」「読む資料」「テスト」。この3点が揃うと、働くイメージがはっきり伝わります。

1) 動くもの(小さくても直感的)

触った瞬間に理解できる体験を用意しましょう。

  • ログイン→CRUD→権限エラーの流れを最小構成で
  • 一覧・検索・ページネーションの基本導線
  • テストデータ投入スクリプトで試しやすく

2) 読む資料(READMEの芯)

迷わず動かせる説明が、コードの説得力を底上げします。

  • 目的/使い方/技術選定理由/テスト観点/今後の改善
  • 実行手順はコピペ可能なコマンドで、環境変数も例示

3) テスト(壊れにくさの根拠)

失敗→修正→再発防止の流れを残すことで、品質への視点が伝わります。

  • ユニット:入力検証・例外・境界値
  • 統合:APIの成功・失敗ケース
  • E2E:ログイン→操作→権限

仕上げチェック表

抜け漏れを減らし、加点ポイントを意識して整えていきます。

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要素採用側が見る点最低ライン加点の例
動くもの触って理解できるかログイン+CRUD権限や異常系を丁寧に扱う
README迷わず動かせるか目的・手順・構成画面/シーケンス図・意思決定の理由
テスト壊れにくさの根拠失敗→修正→再現テストCIで自動実行・簡易カバレッジ
コード読みやすさLint/Format導入責務分離・例外/ログ/入力検証の設計
再現性誰でも動くか.env.exampleDocker/Makeでワンコマンド起動

実務近似の経験を積む(副業・OSS・社内移籍)

机上の学習で届かない部分を、小さな実務で埋めていきましょう。 3つのルートを横並びで比較してから、最初の一歩を選びます。

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選択肢立ち上げやすさ具体アクションリスク・確認ポイント
副業〇(小額案件から)要件→実装→納品を1スプリント体験機密・権利・納期/就業規則の兼業可否
OSS◎(今すぐ参加可)誤字修正→小PR→Issue→機能追加ライセンス・コントリビュートガイド遵守
社内移籍△(調整が必要)テスト自動化・内製ツールの兼務上長合意・評価配点・役割の明確化

1) 副業:小さく受けて、確実に返す

お金が発生する緊張感が、実務の筋力を育てます。

  • 数万円・明確なゴールの案件を選ぶ
  • 要件確認→スコープ固定→分割納品
  • README・引き継ぎ資料まで含めて納品(再現性を重視)

契約前の確認ミニ表

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項目目安注意点
範囲画面/APIの一覧要件の増加は追加見積りに
納期中間レビュー2回検収条件を文章化
権利著作権/再利用実績公開の可否も確認
支払い振込条件着手金or分割も検討

2) OSS:レビュー文化に最速で触れる

世界中のレビューに当たるほど、伸び方は加速します。

  • ドキュメント修正→小さなバグ修正→Issue→機能追加の順で段階的に
  • PRの指摘対応で「伝わるコード」に磨きがかかる
  • 活動ログはブログやREADMEにリンクして可視化

3) 社内移籍・兼務:現在地から橋をかける

現職の延長で“作る側”に触れると、負担が少なく安定します。

  • 「テスト自動化担当」「小さな内製ツール」から始める
  • 月次で実績を共有し、役割の明確化と評価配点を調整
  • 小さな成功(例:手作業10分短縮)を積み上げていく

4) ミニケース(進め方のイメージ)

Aさん(テスト1年・26歳)

1か月目:TypeScript基礎+CRUD、README雛形。
2か月目:E2E自動化デモ、OSSで誤字修正→小PR。
3か月目:副業でフォーム改修、職務経歴を「改善の物語」に更新。応募開始。

ポイント「小さく作る→公開→他者の目に触れる」を毎週回す。

“小さく受けて、確実に返す”。 この姿勢が積み重なるほど、信頼と次のチャンスは自然と増えていきます。

応募〜面接の攻略

書類と面接は“作る力”を、言葉と証拠で丁寧に伝える場です。 勢いで押すより、相手が判断しやすい材料を順に置いていきましょう。ここでは、書類→面接→課題→逆質問→振り返りの順で、実践で使える形にまとめています。

1) 書類づくりの芯(職務経歴書・履歴書)

まずは“読み手が知りたい順”に情報を置くと伝わりやすくなります。

  • 要約(3〜5行):得意領域/最近のアウトプット/開発で活かせる強み
  • 役割と成果:前→課題→対応→後(変化が分かれば数値がなくても可)
  • ポートフォリオ:GitHub・デモURL・README(起動手順はコピペ可)
  • 発信・学び:技術ブログ、OSSのPR、登壇
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要素NG例OK例
職務要約仕事内容だけを列挙強み×最近の成果×志向を一文で
職務詳細「テストを担当」再現→修正→テスト追加までの変化
スキルロゴの羅列用途と深さ(触った/実装/運用)
リンクリポジトリだけREADME整備+コマンド+スクショ

2) 面接の話し方(短い型で整える)

話が長くならないよう、以下の順で落ち着いて伝えます。 前→課題→対応→後→学び

  • 例)「仕様が曖昧で不具合が再発(課題)。同値分割で受入基準を言語化し、E2Eを追加(対応)。再発ゼロに(後)。次回はログ設計から先に置く(学び)。」

よく出る質問の意図と答え方

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質問タイプ面接側の意図伝える観点
自己紹介強みと再現性最近の成果→得意→今後やりたい開発
困難の克服学習と改善失敗→学び→仕組み化(テスト/README)
技術選定思考の筋道候補→評価軸→決定→代替案
チーム経験協働の素地Issue/PR/レビューの運用経験

3) コーディング課題・技術試験のコツ

勘違いを減らすため、最初の3分で整理してから手を動かします。

  • 入力・出力・制約・エッジを口頭で確認
  • まず正しさ、次に読みやすさ、余裕があればテスト
  • READMEに実行方法と意図をひと言添える
  • 時間配分:設計10%/実装70%/テスト15%/README5%

4) 逆質問で確かめたい4点(目的つき)

最後に数分。働くイメージをやさしく立体化します。

  • 配属の決まり方と例外時の扱い(配属の透明性)
  • レビュー体制・頻度・具体例(育成と品質の文化)
  • 直近1年の離職率と理由(チームの健全性)
  • 残業の中央値と繁忙期(学習時間の確保)

5) 不採用時の見直し(ミニKPIで感情を整える)

次の応募を強くするため、数値で分かりやすく整理します。

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観点目安次の一歩
書類通過率20〜30%要約を改善/リンクを上部に/スクショ追加
一次通過率30〜40%事例の短文化/“学び”の一言を追加
課題の評価再現性の指摘README強化/最小テストを同梱
内定までの応募数8〜15社比較表を作り、狙いを絞る

年収レンジと条件設計

年収は金額だけの勝負ではなく、“役割・評価・働き方”まで含めた合意です。 交換できる条件を複数用意すると、納得感のある着地に近づきます。

1) レンジづくりの3ステップ

視界をクリアにするため、進め方を簡単に整理します。

  • 初期レンジの仮置き(市場価値診断+現年収+希望)
  • 交換候補を増やす(役割・評価サイクル・働き方・学習支援)
  • 伝え方を用意(根拠→希望→交換条件の順)

2) 合意を左右する要素

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項目観点
基本給月給レンジレンジ幅と昇給の仕組み
賞与/評価半期/年次評価項目の透明性
役割設計/レビュー/自動化範囲の広さ=伸びしろ
働き方リモート・コアタイム学習との両立度
時間残業の中央値月の中央値で判断
学習支援書籍/カンファ/機材自走の後押し
配属透明性決め方・例外対応ガチャ回避
福利厚生住宅/通勤/育児生活の安心度

3) 交渉の言い回し(柔らかいサンプル)

会話が硬直しない表現を先に用意しておくと安心です。

  • 「経験と直近の成果から◯◯〜◯◯万円を想定しています。設計やレビューまで担える場合は上限寄りでご相談できると嬉しいです。」
  • 「評価サイクルやレビュー体制との組み合わせで、金額以外の調整も前向きに考えたいです。」
  • 「学習支援や勤務形態についても、成果が出しやすい形で一緒に考えられれば助かります。」

ケーススタディ(成功/失敗の対比)

同じスタートでも、積み上げ方で景色が変わります。 ここでは、よくある2つの進み方を比べて、分かれ目を見つけます。

1) ケースA:成功に近づいた例

行動の流れを時系列で。

  • 1か月目:TypeScript基礎/CRUD/README雛形/毎週Push
  • 2か月目:E2Eデモ/OSSに小PR/ブログ2本/Issue運用
  • 3か月目:副業でフォーム改修/職務経歴を“改善の物語”に更新/応募開始
  • 結果:SDET枠で内定。入社3か月で小機能の実装担当に。

2) ケースB:伸び悩んだ例

悪気がなくても起きやすいつまずき。

  • 技術を転々/非公開リポジトリ/作業の羅列
  • 配属未定の求人で入社→再びテスト固定
  • 不採用時の振り返りゼロで疲弊

3) どこで差がついたか

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観点ケースAケースB
公開毎週Push・README更新ローカルに溜まる
学び言語1つを深掘りツールを渡り歩く
証拠失敗→修正→テスト追加動くが壊れやすい
外部接点OSS/副業で小実績接点がない
選考での語り物語(前→課題→対応→後)作業の羅列
求人の見極め配属の透明性を確認配属未定で入社

派手さより“連続する小さな公開”。毎週の更新が、自信と評価をゆっくり底上げします。

FAQ(トラブルシューティング形式)

困りごとは「症状→原因→すぐやる対処→次の一歩」で整えると、落ち着いて動けます。

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症状あり得る原因すぐやる対処次の一歩
書類が通らない要約が弱い/リンクが見づらい要約を3〜5行で刷新READMEにスクショ・コマンド追加
課題で時間切れ仕様確認不足/欲張り設計入出力・制約を先に確認正しさ→読みやすさ→テストの順
面接で詰まる長く話しすぎ前→課題→対応→後→学びで短文化録音して言い回しを調整
方向に迷う情報過多90日は言語1つに固定用途×言語の相性表で再確認
継続できない計画が重い平日30–60分+週末2–3時間週間リズム(実装→テスト→README→振り返り)
求人が怖い赤信号の見落とし配属・評価・残業中央値を確認比較シートで見える化
年収交渉が不安伝え方の準備不足初期レンジ+交換条件をメモ穏やかな言い回しを用意
Gitが苦手ブランチ運用が曖昧小さなPRを自分に出すIssue/PRテンプレを整備
テストが書けないどこから書くか迷う失敗事象を再現テストに単体→統合→E2Eの順で拡張

すぐ使える連絡テンプレ

選考辞退: 「このたびは選考の機会をありがとうございます。検討の結果、別の機会を優先することにいたしました。今回のご配慮に心より感謝しております。」

日程調整: 「候補日程をありがとうございます。◯/◯(◯) 19:00〜、または◯/◯(◯) 20:00〜が可能です。難しい場合は近い時間帯のご提案をいただけますと助かります。」

まとめ:小さく作って出す——90日で“開発側の土台”をつくる

目標は“完璧”ではなく、“前へ進む”こと。 小さな完成を重ね、証拠を残し、穏やかに選び続ければ、道は自然に開けます。

1) 要点

迷いを減らすため、核となる考えを短く整理します。

  • テスト経験は資産:設計・レビュー・自動化に直結
  • 公開の反復が説得力:GitHub・README・テスト
  • 選び方が未来を変える:配属の透明性/レビュー文化/残業の中央値

2) 今日の一歩

初速は小さくてOK。積み上がるほど強くなります。

  • GitHubに新規リポジトリを作る(READMEだけでもOK)
  • 最初のミニアプリ題材をメモ(ログイン+CRUDなど)
  • 求人比較シートのひな形を作る

3) 初週のミニ計画(7日)

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することゴール
1日目環境整備(Lint/Format)気持ちよく書ける状態
2日目画面 or APIのたたき台触れるものを置く
3日目入力検証・例外壊れにくさの土台
4日目検索 or ページネーション基本導線の充実
5日目最小E2Eテスト正しさの担保
6日目README・スクショ整備他者が動かせる
7日目振り返り・次の1タスク決定連続性を保つ

小さな制作と公開をくり返す。その積み重ねが“作る側のITエンジニア”への一歩になります。

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