新人ITエンジニアあるある12選!悩み・原因・解決策で徹底解説

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新人ITエンジニアとして働き始めると、思った以上に「できない自分」と出会うことが多いものです。コードを読むだけで時間がかかったり、専門用語に置いていかれたり、先輩に声をかけるのをためらったり…。

そんな日々が続くと、「自分は向いていないのでは」と不安になる瞬間が訪れます。

でも、これはあなただけの問題ではありません。“つまずき”は誰にでも起こる自然なプロセスです。最初の数ヶ月は、知識も経験もゼロから積み上げる段階。

慣れるまでは“できない時間”が長く感じられるのは当然で、それこそが成長している証でもあります。

この記事では、新人ITエンジニアがつまずきやすい12の場面を整理し、すぐに試せる具体的な乗り越え方を紹介していきます。

読みながら、こんな視点をちょっと意識してみると、より前向きに受け取れるはずです。

  • 小さなタスクを片づけることから始める(達成感を重ねていく)
  • 質問は“相手が答えやすい形”で準備する(再現手順・試したことを添える)
  • 毎日ほんの数分でも振り返りをする(できたこと・学んだことを記録する)

比べる相手を他人ではなく「昨日の自分」に変えるだけで、心が少し軽くなります。
この視点を持ちながら、一緒に「乗り越えるヒント」を見ていきましょう。

目次

新人ITエンジニアあるある12選

悩みは、性質ごとに分けると対処順序が明確になります。 まず全体像を把握できるよう、カテゴリと代表例を表で整理しました。

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カテゴリあるある
スキル不足に関すること1) 周囲の実力に劣等感を抱く
2) 勉強を始めても続かない
3) 基本情報技術者試験に振り回される
4) エラー解決に行き詰まる
5) 質問の仕方が分からない
職場環境に関すること6) 先輩の厳しい言葉に傷つく
7) 忙しい現場で放置される
メンタル・キャリアに関すること8) プログラミングスクールを活かしきれない
9) 1年目の目標が立てられない
10) 自分は無能かもしれないと悩む
11) 同期の成長に焦る
12) 第二新卒転職を考えてしまう

新人ITエンジニアの悩み別:よくあるつまずきと解決のヒント

各項目では「よくあるつまずき → 具体的な乗り越え方」の順に示します。
はじめに“何を意識して読めばよいか”の枠組みを共有しておきましょう。

  • 原因を言語化(何が苦しい?どこで止まる?)
  • 行動に分解(5〜15分で動かせる最小タスクへ)
  • 見える化(テンプレ・表・定型文で再現性を作る)

1) 周囲の実力に劣等感を抱く

よくあるつまずき

隣の席の先輩や同期がコードを書くスピードや理解度で圧倒的に先を行っているように見えて、「自分だけ遅れているのではないか」という不安に苛まれます。レビューでの指摘が多かったり、同じ問題を解決するのに時間がかかったりすると、その感覚はさらに強まります。「向いていないのかもしれない」と思い込んでしまうケースも少なくありません。

乗り越え方

リストに入る前に前提を共有します。焦りを行動へ変換する鍵は“日次の可視化”です。

  • 毎日「できたこと3つ」をメモ(修正1件/PR作成/ドキュメント更新 など)
  • 週に1つ、再現可能な小タスクを完了(lint導入、テスト1ケース追加)
  • 1日10分の振り返りタイムで学びを言語化
    小さな前進を可視化できれば、自己評価が自然に上向きます。

2) 勉強を始めても続かない

よくあるつまずき

参考書やUdemyの教材を勢いで買い込んで、最初の数日はやる気があるのに、数週間後には手を付けなくなってしまうことがあります。業務で直接使わない内容にまで手を広げてしまい、「どれからやればいいか分からない」と混乱するのも典型的なつまずきです。結果、学習が断続的になり、身につかないことに焦りを感じます。

乗り越え方

始める前に、継続できる設計を示します。勉強は“仕組み化”が命です。

  • 15分×2本のタイムボックス学習(朝と寝る前)
  • 業務直結キーワードだけに絞る(今触るFW/SQL/テスト)
  • 学びは明日のタスクに1つ埋め込む(学んだ正規表現を実装で使う)

3) 基本情報技術者試験に振り回される

よくあるつまずき

「資格を取れば安心できる」と思って基本情報技術者試験の勉強に没頭するものの、試験範囲が広く、現場の課題と結びつかないまま暗記に走ってしまうことがあります。資格の取得自体がゴールになってしまい、「実務に役立っていない」という感覚からモチベーションが下がるのもありがちな流れです。

乗り越え方

学ぶ範囲を仕事に寄せる前提を置きます。資格は“入口”、価値は現場適用で生まれます。

  • 今週の業務と対応する章だけ優先(ネットワーク/DB/セキュリティ)
  • 用語→簡単なコード→レビュー反映の順で“現場に還元”
  • チームにミニ共有(学びを5分で口頭共有)

4) エラー解決に行き詰まる

よくあるつまずき

プログラムを実行したときに出るエラーメッセージが英語だったり専門用語だらけだったりして、何から調べれば良いのか分からず手が止まってしまいます。検索しても同じ症状が出ている人が見つからず、時間だけが過ぎていくと、「自分は全然理解できていない」という焦燥感に駆られます。結局、誰にも聞けずに一人で抱え込んでしまうことが多いです。

乗り越え方

まず“質問テンプレ”を手元に置くと早くなります。書ければ解ける。書けない原因は情報不足です。

  • エラーメッセージは日本語で要点化→英語で再検索
  • 20分進まなければ、上記テンプレを添えて相談
質問テンプレ(5点セット)記入例(要約)
再現手順○○画面で△△を入力→送信
期待値200が返り、一覧に反映
実際500とNullPointer…
仮説バリデーション漏れ or 型不一致
試したことログ確認/入力値固定/型変換

5) 質問の仕方が分からない

よくあるつまずき

エラーや詰まりを経験しても、先輩に聞くときに何をどう伝えれば良いのかが分からず、「丸投げになってしまうのでは」という不安に陥ります。結果的に質問のタイミングを逃し、長時間悩み続けてしまうケースがあります。逆に、勢いで聞いたものの「それじゃ分からない」と突き返されてしまうこともあります。

乗り越え方

投げ方の枠組みを先に示します。“相手の作業を減らす設計”が最短ルートです。

  • 冒頭1行で目的(例:登録成功時の遷移先の決定)
  • 再現手順・試したこと・ログ抜粋を短く
  • 最後にYes/Noで答えられる問いを1つ(例:Aの方針で進めてOK?)

6) 先輩の厳しい言葉に傷つく

よくあるつまずき

納期が迫っている現場では、先輩や上司の言葉が強めになることがあります。本人に悪意はなくても、短い指示や冷たい言い回しをされると、「自分は嫌われているのでは」と感じてしまい、質問がしづらくなります。何度も同じ指摘を受けると、次第に聞くこと自体が怖くなり、業務の進みも遅くなってしまいます。

乗り越え方

衝突を避けるため、“観点”で合意を取ると摩擦が減ります。

  • 相談は性能・可読性・保守性の観点で問いを整理
  • 終業前に5分の同期レビューを依頼(日中の手戻りを削減)
  • 伝わった内容をメモで返す(合意の見える化)

7) 忙しい現場で放置される

よくあるつまずき

プロジェクトが火を噴いている現場では、先輩が自分の作業に手一杯で、新人に丁寧に教える余裕がありません。「とりあえずドキュメントを読んで」と言われて日々が過ぎていくうちに、「自分は何も成果を出せていない」という焦りが積み重なります。結果的に評価に影響するのではないかと不安が増します。

乗り越え方

自走の枠組みを先に用意します。可視化が“任せられる人”の第一歩です。

  • 自分で小タスクを定義(README更新・テスト1件・警告削減)
  • 進捗DMを定型で毎日送る(やった/困り/明日)
日次進捗DMテンプレ記入例(要約)
今日やったlint導入/警告10件解消
詰まりテストでモック化の方針不明
明日やるAPI×1の単体テスト追加
依頼モックの粒度合意をお願い

8) プログラミングスクールを活かしきれない

よくあるつまずき

独学では限界を感じてプログラミングスクールに通い始めても、実務との接点が少なく、「学んでいることが仕事に直結していない」と感じてしまうことがあります。課題や教材をこなすだけで精一杯になり、現場で活かす方法を見つけられないまま惰性で続けてしまうパターンもあります。

乗り越え方

選び方と使い方の枠組みを最初に明確化します。教材の量より“フィードバック密度”。

  • 選定基準:講師の実務経験/レビュー頻度/卒業制作の質
  • 使い方:現場課題→質問→明日の実装の短サイクルで回す
  • 週1回、学びの3分LTをチーム共有(発信で定着)

9) 1年目の目標が立てられない

よくあるつまずき

上司や先輩から「今年の目標は?」と聞かれても、業務の全体像が分からない状態では具体的な答えが出てきません。「そもそも自分に何が求められているのか」が分からないまま、無理に大きな目標を立ててしまい、達成できずに自己嫌悪に陥ることもあります。

乗り越え方

目標は行動に落とすと動かしやすいです。まず枠組みを提示します(定量+期限)。

  • レビュー指摘の再発0を3ヶ月で(チェックリスト運用)
  • 主要画面の単体テスト網羅を2ヶ月で(Case10→20)
  • 週1の学び共有を12回継続(知識の循環を作る)

10) 自分は無能かもしれないと悩む

よくあるつまずき

失敗やレビューでの指摘が続くと、「自分は本当にエンジニアに向いていないのでは」という思いが頭をよぎります。小さな成功体験を見落としてしまい、できている部分まで否定してしまう傾向があります。周囲の成長と比較して、自分だけ取り残されているような感覚がつらさを加速させます。

乗り越え方

自己評価を整える枠組みから着手します。無力感は“成長痛”。

  • 毎日できた3つを記録→週末に読み返して成長を実感
  • 1on1で事実ベースのフィードバックをもらう
  • 仕事外の得意(文章・図解・自動化)を業務へ持ち込む

11) 同期の成長に焦る

よくあるつまずき

同じ時期に入社した同期が着実に成果を出していると、「自分は劣っているのでは」と感じてしまいます。特に目に見えるアウトプットの差が大きいと、焦りや不安が強まり、自分の学習にも集中できなくなることがあります。「負けてはいけない」という思いから無理に背伸びして、逆に疲弊することも多いです。

乗り越え方

競争から分業へ思考を切り替えます。“チームで勝つ設計”で自分の価値が上がります。

  • 同期の強みの観点を盗む(設計メモ、テスト観点)
  • 自分は別軸の強みを磨く(ドキュメント整備・運用安定化)
  • 小さな便利ツールで周囲を助ける(Shell/GAS/SQL)

12) 第二新卒転職を考えてしまう

よくあるつまずき

「今の環境が合わない」「やりたいことと違う」と感じたとき、「もう転職した方がいいのでは」と考えることがあります。ですが、経験が浅い状態での転職にはリスクもあり、判断に迷って動けなくなるケースも多いです。残るか、挑戦するか、どちらを選んでも後悔するのではと不安が強まります。

乗り越え方

意思決定の枠組みを先に置きます。転職は“逃げ”ではなく設計変更。

  • 現職の学びを棚卸し(技術・業務・再現できる成果)
  • 合う/合わないの判断軸を言語化(技術栈・プロセス・働き方)
  • 続ける/試す/変えるの3案を並べ、90日プランを作る

周囲から見た新人ITエンジニア

先輩や上司の視点から見た“新人の悩み”は、実は想定内です。
現場では「つまずき=成長の入口」と受け止められることが多く、決して特別なことではありません。

  • 先輩ITエンジニアの声:「質問の仕方が拙くても、聞きに来るだけで安心する」
  • マネージャーの声:「最初は“できない”が当たり前。報連相のリズムを作れば評価につながる」
  • 人事担当者の声:「1年目は“基礎体力づくり”。定着率を高めるにはメンタルサポートが重要」

「できない自分」より「報告・質問・工夫している自分」が評価されやすいのです。

新人ITエンジニアの困りごとを症状から原因・解決法まで一覧化

新人期の悩みは“トラブル”として切り分けると、解決策がすぐ見つかります。
ここでは「症状 → 原因 → 解決策」の流れを表形式で整理しました。

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課題症状原因解決策
1) 勉強時間が確保できない教材を開いても時間が足りず、気づけば一日が終わる学習をまとまった時間前提で設計してしまう15分×2回/日を固定し、業務直結テーマだけ学ぶ。学んだことを翌日のタスクに反映。
2) 質問するタイミングが分からない考え込みすぎて半日以上止まる「もっと調べないと迷惑かも」と心理ブレーキ20〜30分で区切り、“目的・再現・試行”が書けたら即相談。 Yes/Noで答えられる問いを添える。
3) 未経験技術にアサインされて不安新しいFWやツールで入口から混乱全体像を一気に理解しようとするHello World → サンプル改造 → 小PRで段階学習。概念・設定・実行をメモ化し再利用。
4) レビュー指摘が多すぎて心が折れる改善点が多すぎて把握できない指摘を個別処理し、観点に翻訳できていない指摘を“観点”ごとにチェックリスト化。 次回PR前に自己レビューを回して再発を防ぐ。
5) 同期の成長スピードに焦る自分だけ取り残された気がする比較軸が“他人”のまま競争から分業へシフト。 同期の強みを盗み、自分は別軸(文書化・自動化)で貢献。
6) 現場で放置されてしまう「勉強してて」と言われて成果を示しにくい進捗を見せる仕組みがない小タスク定義+日次進捗DM。 「やった/困り/明日」を定型で送ると任されやすくなる。
7) エラーの英語ログが読めないログで手が止まり、調査が進まない翻訳せずに検索/情報整理不足日本語で要点化→英語で検索。 「エラー名+再現コード+環境」で精度を上げる。
8) 目標が立てられない上司に聞かれても具体的に答えられない抽象的なゴールに留まる行動+期限+頻度で数値化。 例:「3ヶ月でレビュー再発0」「週1学び共有12回」。
9) メンタルが落ち込みやすい指摘や失敗で「向いてない」と感じる成功体験の記録がなく、感情依存“できた3つ”記録+事実ベースのフィードバック。 週末に読み返して成長を確認。
10) 第二新卒転職を考えるべきか迷う現場が合わず継続か転職か悩む判断軸が感情的で整理できていない90日プランで「続ける/試す/変える」を同時検討。 学びを棚卸しし判断軸を明確化。

新人ITエンジニアが抱える悩みは「異常」ではなく「普遍的な成長課題」です。
症状を“言語化→原因分析→解決策”に整理するだけで、行き詰まりは行動に変わります。
今日から実践できる小さな改善を積み重ね、安心してキャリアの第一歩を進めましょう。

今すぐできる行動チェックリスト

「つらい」と感じたときに一番大切なのは、“いま動ける小さな一歩”に変換することです。 大きな課題を前にして立ち止まるのは自然なこと。でも、動けない時間が長引くほど不安は増していきます。そこで、今日・今週・30日の3つの視点で「やれること」を整理しました。短時間で取り組める行動を可視化すれば、気持ちを軽くしながら確実に前に進めます。

1) 今日やる(15〜30分)

まずは“今日やること”を具体的に決めること。小さな行動でも、動いた実感が翌日の活力につながります。

行動→見える化の対応表(今日)

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行動所要時間成果の見える化具体例
できた3つメモ5分日報やノートに箇条書き「Lint警告3件解消/PR#12作成/SQL結合の理解」
エラー要約7分日本語1行+英語キーワード3つ「NPE → NullPointerExceptioncontroller initSpring Boot
進捗DM3分定型フォーマットで共有「やった:PR#12/困り:テスト失敗/明日:Mock調整」

2) 今週やる(60〜90分)

今日の積み重ねを“仕組み化”するのが今週のテーマ。 仕組みがあるだけで判断の迷いが減り、仕事の再現性が高まります。

行動→見える化の対応表(今週)

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行動成果物誰が助かる成果の測り方
PR小分割PRタイトル規約レビュー担当週当たりPR本数↑/指摘密度↓
自己レビュー表チェックリスト1枚自分・レビュワー同種指摘の再発率↓
学び共有3分発表1回チーム全体Q&A数や再利用例
質問テンプレ共有チームSlack/Doc新人全員質問の質向上

3) 30日で整える(60〜120分×数回)

1ヶ月単位では“自分の強みを形にする”ことがポイントです。 ドキュメント改善や小さな自動化は時間がかかりますが、成果が目に見えやすくチームに感謝されます。

30日プランの可視化

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重点具体アクション測定指標
1仕組み化PR小分割/自己レビュー表作成PR本数・指摘再発率
2共有3分LT×1/進捗DM定着参加者の反応・再利用数
3深掘りドキュメント1本改善参照回数・更新履歴
4定着自動化スクリプト導入作業削減時間

まとめ:つらさは成長のサイン

新人ITエンジニアが抱える“つらさ”は、未熟さの証ではなく“成長のサイン”です。
スピードについていけない、質問の仕方が分からない、同期と比べて落ち込む…。どれも「壁」に見えるかもしれませんが、実は経験を積み、仕組みを学んでいる途中の自然なプロセスです。

大切なのは、他人と比べて凹むのではなく、「昨日の自分」から進んだ一歩を確認すること。

  • 今日なら「できたこと3つ」を書き出す
  • 今週なら「小さな共有」を試す
  • 30日なら「自分の強みを形にする」

この3段階で振り返れば、着実に積み上がっている実感を得られるはずです。
つらさを記録し、行動に変換することこそ、次のステージに進むための最高の準備。 あなたの一歩は必ず未来につながっています。

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